2021.02.28
規格1-4 ボルト、ねじ及び植込みボルトの機械的及び物質的性質
ボルトの引張強さから計算式により算出した参考データになります。実数値は条件により大幅に異なりますので、保証されるデータかどうかチェックし算出して下さい。
5項の番号
|
機械的又は物質的性質
|
強度区分
|
||||||||||||
3.6
|
4.6
|
4.8
|
5.6
|
5.8
|
6.8
|
8.8 (1)
|
9.8(2)
|
10.9
|
12.9
|
|||||
d≦16㎜ (3)
|
d≧16㎜ (5)
|
|||||||||||||
5.1
|
呼び引張強さRm,Nom N/m㎡
|
300
|
400
|
500
|
600
|
800
|
800
|
900
|
1000
|
1200
|
||||
5.2
|
最小引張強さRm,mim (4)(5) N/m㎡
|
330
|
400
|
420
|
500
|
520
|
600
|
800
|
830
|
900
|
1040
|
1200
|
||
5.3
|
ビッカーズ硬さ HV
F≧98N |
最小
|
95
|
120
|
130
|
155
|
160
|
190
|
250
|
255
|
290
|
320
|
385
|
|
最大
|
220(6)
|
250
|
320
|
335
|
360
|
380
|
435
|
|||||||
5.4
|
ブリネル硬さ HB
F≧30D2/0.102 |
最小
|
90
|
114
|
124
|
147
|
152
|
181
|
238
|
242
|
276
|
304
|
366
|
|
最大
|
209(6)
|
238
|
304
|
318
|
342
|
361
|
414
|
|||||||
5.5
|
ロックウェル硬さ
|
最小
|
HRB
|
52
|
67
|
71
|
79
|
82
|
89
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
HRC
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
22
|
23
|
28
|
32
|
39
|
|||
最大
|
HRB
|
95.0(5)
|
99.5
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
||||||
HRC
|
-
|
-
|
32
|
34
|
37
|
39
|
44
|
|||||||
5.6
|
表面硬さ HV0.3
|
最大
|
-
|
(7)
|
||||||||||
5.7
|
下降伏点 ReL (8)N/m㎡
|
呼び
|
180
|
240
|
320
|
300
|
400
|
480
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
|
最小
|
190
|
240
|
340
|
300
|
420
|
480
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
|||
5.8
|
0.2%耐力Rp0.2 (9) N/m㎡
|
呼び
|
-
|
-
|
640
|
640
|
720
|
900
|
1080
|
|||||
最小
|
-
|
-
|
640
|
660
|
720
|
940
|
1100
|
|||||||
5.9
|
保証荷重応力 Sp
|
Sp/ReL 又はSp/Rp0.2
|
1
|
1
|
1
|
1
|
0.9
|
0.92
|
0.91
|
0.91
|
0.9
|
0.88
|
0.88
|
|
N/m㎡
|
180
|
225
|
310
|
280
|
380
|
440
|
580
|
600
|
650
|
830
|
970
|
|||
5.10
|
破壊トルク Mβ N・m
|
最小
|
-
|
JIS B 1058による。
|
||||||||||
5.11
|
破断伸び A %
|
最小
|
25
|
22
|
-
|
20
|
-
|
-
|
12
|
12
|
10
|
9
|
8
|
|
5.12
|
絞り Z %
|
最小
|
-
|
52
|
48
|
48
|
44
|
|||||||
5.13
|
くさび引張りの強さ(5)
|
5.2に示す引張り強さの最小値より小さくなってはならない。
|
||||||||||||
5.14
|
衝撃強さKU J
|
最小
|
-
|
25
|
-
|
-
|
30
|
30
|
25
|
20
|
15
|
|||
5.15
|
頭部打撃強さ
|
破壊してはならない。
|
||||||||||||
5.16
|
ねじ山の非脱炭部の高さ E
|
最小
|
-
|
1/2H1
|
2/3H1
|
4/3H1
|
||||||||
完全脱炭部の深さ G mm
|
最大
|
-
|
0.015
|
|||||||||||
5.17
|
再焼戻しの後の硬さ
|
-
|
ビッカーズ硬さの値で20ポイント以上低下してはならない。
|
|||||||||||
5.18
|
表面状態
|
JIS B 1041及びJIS B 1043による。
|
注(1)強度区分8.8でd≦16mmのボルトを、ボルトの保証荷重値を超えて過度に締め付けた
場合には、ナットのねじ山がせん断破壊を起こす危険性がある。
(JIS B 1052附属書1参照)
(2)強度区分9.8は、ねじの呼び径16mm以下のものだけに適用する。
(3)強度区分8.8の鋼構造用ボルトに対しては、ねじの呼び径12mmで区分する。
(4)最小の引張り強さは、呼び長さ2.5d以上のものに適用し、呼び長さ2.5d未満のもの
又は引張り試験ができないもの(例えば、特殊な頭部形状のもの)には、最小の硬さ
を適用する。
(5)製品の状態で行う試験の引張荷重には、最小引張強さRm.minを基に計算した表1及び
表1及び表3の値を用いる。
(6)ボルト、ねじ及び植込みボルトのねじ部先端面の硬さは、250HV、238HB又は
99.5HRB以下とする。
(7)強度区分8.8~12.9の製品の表面硬さは、内部の硬さよりも、ビッカーズ硬さ
HV0.3の値で30ポイントを超える差があってはならない。ただし、強度区分10.9
の製品の表面硬さは、390HVを越えてはならない。
(8)下降伏点ReLの測定ができないものは、0.2%耐力Rp0.2による。強度区分4.8、
及び6.8に対するReLの値は、計算のためだけのもので、試験のための値ではない。
(9)強度区分の表し方に従う降伏応力比及び最小の0.2%耐力Rp0.2は、削出試験片に
よる試験に適用するものであって、製品そのものによる試験で、これらの値を求め
ようとすると製品の製造方法又はねじの呼び径の大きさなどが原因で、この値が
変わることがある。
場合には、ナットのねじ山がせん断破壊を起こす危険性がある。
(JIS B 1052附属書1参照)
(2)強度区分9.8は、ねじの呼び径16mm以下のものだけに適用する。
(3)強度区分8.8の鋼構造用ボルトに対しては、ねじの呼び径12mmで区分する。
(4)最小の引張り強さは、呼び長さ2.5d以上のものに適用し、呼び長さ2.5d未満のもの
又は引張り試験ができないもの(例えば、特殊な頭部形状のもの)には、最小の硬さ
を適用する。
(5)製品の状態で行う試験の引張荷重には、最小引張強さRm.minを基に計算した表1及び
表1及び表3の値を用いる。
(6)ボルト、ねじ及び植込みボルトのねじ部先端面の硬さは、250HV、238HB又は
99.5HRB以下とする。
(7)強度区分8.8~12.9の製品の表面硬さは、内部の硬さよりも、ビッカーズ硬さ
HV0.3の値で30ポイントを超える差があってはならない。ただし、強度区分10.9
の製品の表面硬さは、390HVを越えてはならない。
(8)下降伏点ReLの測定ができないものは、0.2%耐力Rp0.2による。強度区分4.8、
及び6.8に対するReLの値は、計算のためだけのもので、試験のための値ではない。
(9)強度区分の表し方に従う降伏応力比及び最小の0.2%耐力Rp0.2は、削出試験片に
よる試験に適用するものであって、製品そのものによる試験で、これらの値を求め
ようとすると製品の製造方法又はねじの呼び径の大きさなどが原因で、この値が
変わることがある。