2021.04.17

装飾用表面処理とは〈その他の色〉

《その他色合わせ》
巷には様々な色があふれています。そこでネジもそれらの色に合わせる必要があるようです。

「頭部焼付塗装」

ネジは締結後、目に見える部分は頭部だけということが多いため頭部だけを塗装します。頭部に上から塗料を吹き付け、加熱して密着させる焼付塗装を施します。六角ボルトの場合、上から一度塗料を吹き付けるだけでは側面には行き渡らず、工数が増えるのでコスト高になります。

「ラスパート」「ポリシール」

前述のラスパートやポリシールも塗料を用いますので色合わせが出来ます。

「カラーメッキ」

電気亜鉛メッキを貼った後、一旦、乾燥させます。その後クロメート処理を施します、次に薄いアルカリでクロメート被膜の表面を少しはがします。こうして出来たクロメート被膜上の小さな穴に染料を染め込んで色づけします。
<参考> クロメート処理について
亜鉛は酸化しやすい金属で、鉄に亜鉛を貼ると、亜鉛が酸化することにより鉄を酸化から守ります。しかし亜鉛は酸化するともろくなり、このままでは実用的ではありません。そこでクロム酸を用いて亜鉛の表面に薄いクロム酸と亜鉛の被膜を作り、亜鉛を酸化から守ります。この処理のことをクロメート処理といい、できた被膜をクロメート被膜といいます。