2021.04.15

クロメート処理とは

電気亜鉛メッキの上に化成被膜(化学反応により生成する保護皮膜のこと)を形成する処理です。鉄素材に亜鉛メッキをすると亜鉛が自ら腐食する事で鉄素材を守ります。しかし、亜鉛はそのままでは変色や腐食しやすいので、その上に化成皮膜を形成するクロメート処理を施す事で防錆効果を高める事ができます。近年クロメート皮膜にふくまれている六価クロムが人体に悪影響を及ぼすとして、代替品の三価クロムを使用した皮膜や全くクロムを含まないクロムフリーの皮膜が登場し注目を集めています。今回は、クロメート処理のように、化成皮膜を形成する鍍金(メッキ)の紹介をさせていただきます。

【クロメートメッキ】

正式名称は有色クロメート。色は光沢のある黄色で、黄褐色に近いものほど耐食性が強いです。
皮膜の密着性も良く、耐食性も高いので広く使われており最も代表的なメッキです。

【ユニクロメッキ】

正式名称は光沢クロメート 。色は青みがかった銀色で光沢を主としたメッキです。有色クロメートに比べ耐食性は幾分劣ります。

【黒色クロメート】

ブラッククロメート(BC)とも呼ばれるメッキで光沢がある黒色をしています。黒い色を出す為に皮膜中に銀を含んでい為耐食性は有色クロメートより劣ります。