2021.04.04

ネジをより安全に使うためには

ネジは縁の下の力持ちのような役割を果たしてくれる一方で、使い方を誤ってしまうと危険が伴います。
ここでは、ネジをより安全に使用するための注意点についてご紹介いたします。

必ず用途に合わせて使用する

ネジの選び方は使用する用途や締付物、締結後の使用環境により大きく変わります。そのため、ネジ購入時に適当に選んでしまうと、ネジ本来の機能が上手く発揮せず、結果、緩みを生じさせる恐れがあります。
ネジを購入する際は、必ず締付物に適したものを購入し、正しい方法で使用してください。
なお、ネジは「締め付ければ締め付けるほど固定できる」との認識が強いのですが、締め過ぎても「ネジ緩み」が起きやすくなり、また、周辺部品の破損にも繋がります。予めご注意ください。

締結部分の定期的な確認

ネジは取り付け時に強く締め付けても、時間が経つに連れて徐々に緩くなるものです。ネジが緩む要因は様々ですが、そのひとつとされているのが外部からの刺激です。

外部からの振動や衝撃は対象物を介してネジにも影響を与えるため、定期的な確認を行って緩みを確認することをおすすめします。
特に、温度の上下が激しい場合や、被締結物がアルミニウム合金などの場合に緩みやすい傾向があります。

溶接に対する誤解

「ネジを溶接すれば、より強力に締結できる」と認識している方は少なくありません。確かに、溶接に適した溶接ボルトや溶接ナットは強力ですが、溶接に不向きなネジの場合、必ずしも機能性が高まるとはいえません。逆に、溶接することによってもろくなる恐れがあるため、溶接に対する誤解は払拭しておく必要があります。