2021.04.21

装飾用表面処理〈シルバー色〉

《シルバー色》
日本人は何故か白く光るシルバー色が好きなようで、広範囲にこの色が使われています。

「ユニクロメッキ」

正しくは「光沢クロメート」といいます。下地に電気亜鉛メッキを貼りフッ化物を含んだ溶液でクロメート処理を施します。クロメート被膜 はシルバー色です。耐食性は有色クロメートよりやや劣ります。

「ニッケルメッキ」

装飾用に広く用いられるメッキで、キラキラ輝く光沢を持ちます。 しかし、電気亜鉛メッキ+クロメート処理程の防錆力はありません。 耐食性と外観を向上させる為に、下地に銅メッキや下地用ニッケルメッキを貼り、その上に光沢剤入りのニッケルメッキを貼ります。 下地用ニッケルメッキは柔らかく、つきまわりが良好です。(弊社在庫品は銅下ニッケルを採用しています。)

「クロームメッキ」

下地用ニッケルメッキを貼り、その上にニッケルメッキを貼り、さらにその上にクロムメッキを貼ります。ニッケルメッキより重厚な光沢に仕上ります。耐食性が特に優れているため、大気中ではほとんど変色せず、長期の装飾性の維持が可能です。また硬度が高く、 耐摩耗性も良好です。 しかし、つきまわりが悪く、一度メッキした物を選別し、つきの悪い物はもう一度メッキをしています。

「バフクロームメッキ」

美観をさらに向上させるためメッキ前にバフ研磨をかけ、素地の表面を平滑にしてからクロームメッキを貼ります。 光沢は最良で鏡のように仕上ります。

「すずコバルトメッキ」

すずとコバルトの合金被膜です。クロームメッキの色合いに近く代用として利用されます。耐食性はクロームより劣ります。 しかし、つきまわりが優れているためクロームメッキよりはるかに量産が可能です。